教育研究所概要

ご挨拶

 令和元年に本学は創立80周年を迎えました。「一生を描ききる女性力を。」を学院のビジョンとして掲げ、女性一人ひとりのライフデザインを支える女子総合大学としてのあり方を明確に示しました。85年目を迎える本年には、大学12学部20学科、大学院7研究科、12研究所が有機的につながりながる新しい研究と教育が始まります。

 教育研究所は、1984年に設置され、今日に至るまで、大学教育や女子教育、臨床教育学など、大学教育のあり方を中心に研究活動を続けています。1994年には、教育研究所を基盤とする主として社会人を対象とする夜間大学院である「臨床教育学研究科」が開設されました。
 研究所の研究活動によって得られた知見は、大学院に集う教員や看護師、保育士など対人援助に関わる人々に還元されています。また、一般の方々にも、公開講座やシンポジウムを通じてお伝えしております。

 教育研究所と研究所を基盤として設置された臨床教育学研究科は、理論と実践という一体の関係にあります。そのため研究所は研究科に直接関係のあるテーマ、たとえば臨床教育学の学問的性格や夜間大学院などの研究に取り組み、研究科とタイアップして各種の事業を実施してきました。それだけでなく研究所は独自のテーマ、例えば大学の生涯教育機能、大学生の私語、大学評価など大学教育に関するテーマを取り上げて研究し、その成果を「研究レポート」などを通して発表しています。
 現在はさらに中高一貫教育、女子大学の存続意義や国際比較研究など、新しいテーマに取り組みつつあります。
 教育研究所棟には、事務室、図書室、情報処理室、検査実習室などが備えられており、多くの優れたスタッフが教育と研究を展開しています。それらを活用して得られた知見を、さらに広く地域社会やわが国の教育全体にも発信し、これからの教育の基盤作りに貢献したいと願っています。

教育研究所長
河合優年